2019年12月14日訪城。
東北地方南部でも雪が積もり始めた頃、かねてから行きたかった猪苗代の湖南地方へ向かう為、郡山市を訪れた。とりあえず、湖南地方は交通手段が厳しい為、明朝に出発することとし、この日は郡山の市街地にある城跡へと向かった。最初に向かったのは西ノ内館で、住所で言う西ノ内と桜木の辺りの舌状台地にあった城跡である。かつてはここが郡山合戦に出てくる郡山城という説もあったが戦況と一致しない等から確定に至っていない。
|
城跡
|
城跡は「うねめ通り」という幹線道が通っており、この通りに沿って商業施設が建ち並んでいて城跡の面影は全くない。
|
堀跡?
|
城跡の定石として舌状台地は大抵空堀で切られているものだが、ハッキリ言って明確にそれとわかる箇所は無かった。画像の道路が堀跡の端に見えなくも無いが、逆に開発の嵩上げ等のせいでこうなったようにも見える。
|
道路工事現場
|
舌状台地の東端部付近に土塁があったという情報もあったが、現在は車道工事で工事現場になっており、残念ながら確認出来なかった。
|
西ノ内の住宅街
|
ただ、「うねめ通り」より南の住宅街の一角にやけに地盤が沈んでいる一角があり、堀かなにかを埋め立てた痕跡だろうか?
|
住宅地の中の藪
|
前述の一角には住宅に囲まれた中で何故か藪になった土地があり、ここを見ると周囲と違って嵩上げされておらず、一見すると堀跡のようにも見える。ただ、ここだけこうなっているのには訳があるはずだが、現状は藪と不法投棄物っぽいものしか確認出来ずちょっと謎である。
|
せせらぎこみち
|
台地の東端の麓を「せせらぎこみち」という整備された歩道が通っており、ここから見ると台地の斜面は急斜面であることが判るため、それなりに要害の地だったと思われる。なお、一通り散策した限りでは、城跡に関する説明板や標柱の類は設置されていなかった。