2023年1月29日訪城。
川越城で新たに本丸周辺が整備されたと聞いていたので、久々に川越へと行ってきた。
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川越城大手門跡 |
市役所前はかつての大手門跡で、画像のように石碑が立っているが、それ以外にも太田道灌の像や城跡の縄張り図なんかもここにある。ちなみに門自体は画像中央の奥に見える建物前の車道あたりにあったようで、正確にはここは西大手門の馬出跡にあたる。
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丸馬出の跡? |
西大手門跡自体は以前訪れた時も見ているが、今回訪れて画像の湾曲部分は丸馬出の跡に沿っているのでは?と改めて思った。縄張り図を現代の地図に重ねた時にだいたい丸馬出の北側に一致しているのだが、ただの偶然かもしれず裏取りは出来ていない。
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中ノ門堀 |
大手門跡の先には追手曲輪と中曲輪の間にあった中ノ門の東側にあった空堀が現存しているが、当時の通路の上には住宅が建ってしまい道は塞がれてしまっている。本来であれば画像の右側は通路であった。
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中ノ門の通路跡 |
ただ、通路が塞がれているのは東側だけで、それ以外は今も舗装された脇道として残っている。画像の左側が大手門方向で、かつての通路は南に折れ曲がって画像の位置で更に東に折れ曲がり、今の中ノ門堀に突き当たって再び北に折れ曲がり、堀を抜けたとこで東に折れ曲がる構造だった。
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ニノ門跡 |
中ノ門跡から先に行った場所の交差点にも、かつての通路跡が残っており、十字路とは別に脇に不自然に湾曲した車道がその通路跡にあたる。そして画像の正面には三の丸の入り口であるニノ門がかつては建っていた。
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復元された本丸土塁と内堀跡 |
今回の旅の目的は本丸跡に整備された土塁などを見るためであり、画像の場所に新たに土塁が復元されていた。記憶が正しければ以前は確か駐車場だった場所で、本丸御殿まで特に遮断するようなものは無かった気がする。ちなみに画像の右側は内堀跡になるが、こちらは埋められたままで堀までは復元されていないようだ。
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本丸北門跡 |
復元された土塁の切れ目にあったのが本丸北門で、発掘調査で礎石が発見されてニュースになっていたが、現状は埋め戻されているため説明板の解説でしか確認できない。解説には門の想定図まで描かれているが、残念ながら復元する予定は無いようだ。
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舎人部屋 |
なお、発掘調査で柱穴が確認された舎人部屋跡の場所には同じ規模の建物が新たに建てられており、休憩所として使用されている。復元ではないので分類的には復興か模擬の建造物ということになる。
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本丸跡から見た富士見櫓の櫓台 |
富士見櫓跡は本丸にあるにもかかわらず、以前は一旦本丸の外に出てからじゃないと行くことが出来なかったが、現在は富士見櫓の本丸側にあった建物が無くなって広い空き地になっていた。もしかするとここも公園の一部として整備されるのかもしれない。
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富士見櫓跡 |
ただ、富士見櫓跡では整備工事をやっているようで立ち入り禁止になっていた。工事の期間は3/17までになっていたので、ちょうど解禁されている頃だろうか。
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本丸内堀跡 |
なお、富士見櫓の周辺には内堀の跡が残っており、画像の本丸と八幡曲輪の間の堀跡なんかは圧巻である。