2016年7月30日訪城
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河村城本丸 |
土曜日の午後に時間が出来たため、まだ行ったことのない河村城を訪れた。城のある山へは山北駅から最短で登れるルートから登ったが、藪蚊に追い回される羽目になった上に、草が茫々だったため行くなら夏場は避けた方がいいかもしれない。
歴史的には波多野氏一族の河村氏が築いた城で、南北朝時代には籠城戦も行われているが、城の特徴的には室町時代にここを収めた北条氏の特徴がよく出ていた。
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復元された木橋 |
城はとにかく堀切が沢山あり、堀底に畝があってまさに北条流の縄張りだった。本丸と蔵郭の間の堀切では橋の橋脚跡が発掘されており、今はそこに木橋が復元されていた。説明板によると手摺は神奈川県産の木材を使っているそうだが、当時の戦闘用の橋には手摺は無いだろうというのは無粋な話だろう。
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蔵郭~近藤郭間の堀切 |
蔵郭の木橋の架かる堀切とは逆側にある堀切は城内最大の堀切で、建物の2階よりもさらに高く感じる深さがある。ここも当然畝のある堀切で、草に覆われているが茶臼郭の堀切よりもここの方が解りやすい。奥に見えるのは堀を渡る通路で、現代製土橋のようなものである。
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大庭郭 |
蔵郭、近藤郭からさらに東にあるのが城内最大の広さの大庭廓で、視界が開けている上に歩道が整備されているのでかなり歩きやすい。ちなみにこの先に大手口があるが、残念ながら藪に覆われていた。
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大庭郭からの景色 |
本丸からも小田原方面がよく見える場所があったが、大庭郭からの方が視界が広く絶景であった。ただ、本丸と違って日影が無いため、夏場の炎天下では辛いものもあった。
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北郭張出から見る富士山 |
本丸から西に行くと馬出郭や西郭、北郭があるが、こちらは蔵郭や大庭郭と違って森の中に入る形になる。一番端の北郭張出まで行くと富士山ビューポイントがあると聞いて向かったが、その結果が画像の通りである。手前の山の背後にかすかに見えているのがおわかりいただけるだろうか…?