2017年5月1日訪問。
蝦夷館で八重桜を見た後は、そのまま羽黒街道を進み羽黒山へと向かった。
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手向の門前町 |
蝦夷館から少し進むとそこは門前町の手向(とうげ)で、今も小さな寺社仏閣が街道脇に点在し、○○坊と書かれた宿坊がいくつもあるのがなんとも門前町らしい光景だった。なお、門前町を進んだ先の、羽黒山参道の随身門前にある食事処でまずは軽く昼飯を食べてから山へと向かった。
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随神門 |
この随神門を潜ると羽黒山に登る道がスタートするが、最初は門前町のある台地から谷底に降る道となる。
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須賀の滝 |
谷底に降りて川に架かる橋を渡ると、右手になかなか立派な滝が見えた。昔は山に登る際にこの滝で身を清めたという。
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五重塔 |
滝を過ぎてすぐに観光情報誌の羽黒山の項目で必ず目にする写真と同じ光景が見えてきたが、実際に自分の目で見てもかなり高い五重塔だった。杉の巨木が覆い茂る中になぜかひっそりとあるので、なかなか非日常的な雰囲気であった。
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参道 |
五重塔を過ぎると一気に参道は登り道となり、この先はヒーヒー言いながら只管登った。
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二の坂茶屋 |
参道の途中に「二の坂茶屋」があったが、ここから既に遠くに庄内平野が見えるほど眺めが良かった。ここの近くには車道は通っていないため、この茶屋は全て人力で建てられたのだろうか?
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御本坊跡 |
急な登りが一息ついた参道の脇にかつて何かがあったであろう広い空間が現れた。後から調べてみた所、御本坊の跡だと分かった。画像はその中にあった心字池の跡で今は水が無かった。
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南谷へ向かう枝道 |
参道の途中で「南谷」へ道が分岐していたため、この枝道の方へと向かった。ただ、この道がかなりの曲者で、湧水で道が泥道と化しており、飛び石が置いてある場所は良かったものの、石のない場所ではかなり苦労した。
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南谷 |
苦労して進んだ先に急に広い空間が現れたが、ここがかつて松尾芭蕉も宿泊したという南谷だという。今は東屋1つがある程度だが、かつて宿坊のような大きな建物があったであろうことがよくわかる広さだった。現在は池がよく残っており、なかなか絵になる風景でもあった。
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カスミザクラ |
南谷に苦労してでも来たかった理由にカスミザクラが見たかったというのもあったが、残念ながら咲いている桜は拝めなかった。地面に花びらが落ちていたので散ってしまったのだろう。
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南谷から旧参道に続く山道 |
南谷からはそのまま奥に続く山道を進んだが、結論から言うとこの道はお勧めできない。パンフレットに載っていない道の時点で察するべきだったが、道の先が旧参道に続いているのであの泥道を戻るよりもこちらの方が近いと判断してしまった。幸いこの山道は泥道では無かったものの、倒木に次ぐ倒木で道が塞がれ、道の脇は斜面で迂回できないという厄介極まりない道であった。
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旧参道 |
倒木の酷い道を抜けると宿坊跡の広場に出て、その先でやっと石畳の旧参道に合流できた。旧参道の隣には車道も通っているため、やっと人の気配を感じることが出来てホッとした。
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積雪 |
旧参道をしばらく登ってついに神社のある頂に辿り着いたが、ここには5月だというのに雪が残っていた。
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屋根の修繕中 |
山を登り切り、いつか来たいと思っていた出羽神社の総本社であるこの場所にやってこれたが、社殿はちょうど屋根の修繕中になっていた。
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出羽神社 |
神社の本殿は思っていたよりも巨大で、最初見た時は目の錯覚かと思ったほどだった。なお、ここには羽黒山以外にも月山と湯殿山も祀られているため、お守り等に記載される名称は出羽三山神社になっていた。