2017年6月10日土曜日

2017年度のお花見:蝦夷館 (山形県鶴岡市)

2017年5月1日訪城。

GW期間に入ってからまず向かった先は山形県の鶴岡市で、この場所には鶴岡城と尾浦城の桜の名所があるが、どちらもソメイヨシノがメインのため、この時期は既に散ってしまっている。

しかし、5月からでも満開の桜が見れる場所が鶴岡市の郊外にあると知り、今回はそこへと向かった。目的地は信仰の山である羽黒山へ続く羽黒街道の途中にある大鳥居を潜ってしばらく進んだ場所で、今は「蝦夷館公園」と呼ばれる蝦夷(エミシ)の城跡である。


副郭の八重桜
蝦夷館公園はとにかく八重桜だらけの公園で、いくつかの品種の八重桜が満開の花を咲かせて綺麗だった。画像は副郭の八重桜で、手前の桜は恐らく八重桜でメジャーな関山桜。奥のやや白い品種は判断に悩むが一葉桜だろうか。


主郭の八重桜
主郭の北側には黄緑の花を咲かせる鬱金桜も咲いており、八重桜でこれだけカラフルな景色が見られる場所というのも珍しく、なかなかの花見の穴場であった。


主郭上段
蝦夷館は丘の上に瓢箪型の主郭があり、主郭の中腹に横堀が巡っているのが特徴で、その南側の一段低い場所に副郭があるといった構造になっている。画像は主郭の中の標高が高い方で、公園化で石垣や石畳で覆われており、なんだか石畳の町のテラスのような光景になっている。


主郭下段
主郭の標高が低い方には小さな神社があるが、何を祀っているのかは不明。鳥居の形的には神明社だろうか。


横堀
主郭の中腹には横堀があって360度ぐるりと巡っているが、東側の一部は歩道で埋められている。南東部の一部に水が溜まっているが、北部の堀は低くなっているなど高低差があるため水堀ではない。