2017年6月7日水曜日

2017年度のお花見:岩ヶ崎城 (宮城県栗原市)

2017年4月24日訪城。

一関の旅の最終日は、一関から南下して宮城県の栗原市に入り、栗駒へと向かった。前回、栗駒を訪れたのは「くりはら田園鉄道」のラストランの時だったので、10年ぶりになるだろうか。

栗駒に来た目的は街の背後の館山の上にある岩ヶ崎城(鶴丸館)で、中世には富沢氏の居城、近世には伊達政宗の息子の宗綱や宗信が一時居城とし、後に家臣の石母田氏の居城となった山城である。


岩ヶ崎城の山桜
栗駒の町から堀切跡を通って館山の背後の中腹まで車道が通っており、このルートから主郭跡まで最短で登れる。主郭から南側に階段状に腰曲輪が連なっており、そこに咲く山桜が満開で綺麗だった。


主郭
なんとなく一番広い主郭に桜があるイメージだったが、どうやら記憶違いだったようで岩ヶ崎城の主郭そのものには桜は咲いていなかった。写真では黄色い躑躅のような木が見えるが、正直これが何の木なのかよく分らなかった。


山の斜面
前回来たときは館山には木々が覆い茂っていたのだが、今回訪れたらかなり綺麗に伐採されており、これにはかなり驚かされた。


二の郭
中でも二の郭は以前は雑木林で、周囲が藪と化していたおかげで突入を断念した思い出があるだけにこの光景は衝撃的だった。所々に切り株が残っているようだが、現在は桜の苗木が植えられており、桜の公園として整備するつもりのようだ。なお、手前に見えるブロックは山の上に立て看板を立てるのに使われた台座のようだ。


三の郭から見た二の郭斜面
離れた場所からの写真なので分かりづらいが、ここには人為的な竪堀を数本並べた特徴的な遺構があり、この周囲には様々な種類の桜が植えられていた。ただ、中央奥のソメイヨシノは天狗巣病に犯されているため、この場所では病気に強い種類の桜を植えないとこの先が大変だと思う。


頭上注意
三の郭から杉林の蛭子館跡を通りそこから下山したが、麓の鳥居の所に危険頭上注意の看板があった。何事かと思って見たところ、石と石の繋ぎ目がズレているのが目で確認できた。恐らく地震が原因でズレたのだろうか。