2018年4月9日訪城。
谷戸城を散策した後は八ヶ岳山麓から再び長野県へと入り、今度は佐久方面へと移動した。目的地は臼田の山あいにある龍岡城である。
龍岡城は幕末に松平乗謨によって築かれた西洋式の城郭で、その形は星型で、日本に二つしかない五稜郭の一つである。ちなみに函館五稜郭の1/5くらいのサイズらしい。
|
五稜郭公園 |
龍岡城を訪れるのは数年ぶりで2回目になるが、城址の隣に前回は無かった「五稜郭公園」やが出来ていた。画像奥の芝生は判り辛いが上から見ると五稜郭と同じ模様になっているという。
|
水堀と桜 |
龍岡城自体は今は小学校になっているが、堀に沿って桜が植えられており、ソメイヨシノはピークを過ぎていたが、高遠コヒガンザクラが満開で綺麗だった。画像左が高遠コヒガンザクラで、右がソメイヨシノ。
|
大手門跡 |
龍岡城は五稜郭なのでそれぞれ5つの方向に城門があったが、北東が大手門跡だったようである。今も北東と北西の城門跡が学校の入口になっている。南東にも城門跡があるが、こちらは工事の為閉鎖されていた。
|
であいの館付近の桜 |
大手門跡の外側には「であいの館」というちょっとした資料館のような観光施設があるが、場所柄観光客が沢山来るわけではない様で、地元の方々のお茶会場のようになっていた。なお、この館の外にある桜(画像右側)はベニヤマザクラらしく、この時はまだ五分咲き程度だった。
|
招魂社 |
大手門跡から城内に入ると小学校の敷地ではあるが、入ってすぐ右には招魂社が祀られていた。幕末の戊辰戦争の戦死者を祀った神社らしく、その後の日露戦争等の戦死者も祀られている為、神社の種類としては護国神社に近い系統である。
|
御台所櫓 |
龍岡城は土塁と堀と石垣がよく残っているが、建物としては御台所櫓だけが城内に残っている。廃城後にほとんどの建物は払い下げられたが、台所櫓は倉庫として、後に学校の校舎として再利用されたという。