2018年9月9日訪城。
8日の夕方に福井に到着したものの雨で気力が駄々下がりだったため、この日は駅前の石田屋でおでんを肴に飲み明かして終了。翌日もやはり雨だったが、旅の目的である福井藩の藩庁で今も政の中心となっている福井城へと向かった。
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百間堀跡 |
福井駅前の北陸銀行前に百間堀跡の説明板があるが、この説明板によれば自分の立っている場所も画像に見える車道や奥のビル群の場所も含めて全て百閒堀と呼ばれる水堀の跡で、今は完全に埋め立てられているため、堀があったことに気づくのは不可能なレベルである。
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百間堀の石垣 |
百間堀の護岸石垣が埋まっている様子が床の硝子ごしに見えるはずなのだが、雨で曇ってぼやけてよくわからない画像になってしまった。
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本丸内堀 |
当時と同じ水堀が残るのは本丸内堀くらいで、この石垣と水堀のある光景を見るとやっとここが城跡だということが良くわかる。
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本丸瓦御門跡 |
福井城には昔一度だけ来たことがあるが、その時は駆け足でよくわからなかったが、今見てみると地面の赤いレンガは当時の城内へ入る道を表していて、本丸瓦御門の桝形で折れているのが良くわかる。また、画像右の花壇の淵ような低い石垣も当時の櫓門の石垣があった場所を表しており、ここにも画面左と同じ高さの石垣が当時はあったのだ。
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本丸御殿跡 |
赤いレンガは本丸御殿の玄関跡に続いているが、何気に福井県庁の正面玄関もその延長線上にある。もしかすると県庁を設計した人物が狙ってこうしたのかもしれない。
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福の井 |
県庁の裏手に回ると天守台があるが、ここに"福井"の地名の由来となった"福の井"がある。以前は井戸の本体しか無かったが、最近屋根や当時と同じ側溝が復元されたようでまだ木材や石が目新しかった。
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地震で歪んだ天守台の石垣 |
以前、福井城に来た時に印象に残ったのは"歪んだ天守台"で、これは記憶通り今も変わっていなかった。これは昭和23年の福井地震で歪んだもので、震災遺構として今も残されているという。
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山里口御門 |
今回の旅の目的は新しく復元された山里口御門で、ここは本丸の搦手門(裏門)にあたる。両脇の石垣に乗るタイプの櫓門ではなく、石垣より低い位置にある櫓門のため、かなり窮屈に見えるが裏口なので埋門の流れを汲んでいるのだろう。
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枡形内部 |
枡形の内部はS字に折り曲げてあり、かなり防御に気を使った造りになっているのが面白い。内側と外側で瓦の色が違うのが目立つが、内側の青い瓦は
笏谷石の石瓦で、外側の赤い瓦は雪害に強い赤瓦だろう。なお、笏谷石の採掘はもうされていないため、赤瓦を使用しているのかもしれない。