2018年10月8日月曜日

9月の福井への旅:大垣城(岐阜県大垣市)

2018年9月10日訪城。

結局、福井にいる間はずっと雨空だった為、消化不良のまま帰途についた。途中で昼食をとるために美濃の大垣に立ち寄って、ついでに大垣城にも立ち寄ったが、ここでもやはり雨に悩まされることになった。

艮隅櫓と模擬城門
大垣城に来るのは2回目で以前来た時はかなり昔でデジカメがまだ無かった頃だった。それでも本丸の東側のこの光景は全く変わっていないように見える。以前来た時はあまり大垣城について知らない頃だったので特に気にしなかったが、手前の道は本来は水堀だった場所で、当然この位置に昔は城門は無かった。右側の艮隅櫓は外観だけは当時を再現したらしいので、それ以外はフェイクということになる。


乾隅櫓
本丸の外側をぐるりと回ると北西部に乾隅櫓があり、これも外観だけは当時に合わせて再現したそうである。なお、画像の左下には本丸から船でちょくせつ堀に降りるための水手門跡がある。


模擬城門
本丸の西側に回り込むとここにも模擬の城門があるが、東側の模擬城門とはデザインが異なる。冷静に見るとツッコミどころ満載で面白い。


鉄門跡
本来の本丸の城門は二の丸から本丸に入る場所にである本丸南側にあり、今はその跡には何もなく鉄門跡の立て札が立てられているのみである。


大垣城下図
絵図の中央にあるのが本丸で本来は周囲が水堀に囲まれた島のような場所だったことが判る。その周囲にも多重に水堀が巡っており、当時の大垣は水の都だった。


天守閣
本丸は二重構造になっており、内側の上段の北西隅に天守閣が建っている。戦前までは現存しており、戦災で焼失するまでは国宝だった。現在建っているのは外観だけ復元された鉄筋コンクリート天守閣だが、昔は来た時は外観が酷くてガッカリした記憶がある。なんせ見た目が田舎でよく見かける城郭風民家と同じだったからだ。今回は印象ががらりと変わっていたが、どうやら平成22年頃に外観を修正したらしい。


天守閣から西側を望む
天守閣からの眺めは平地にある為に絶景とまではいかなかったが、それでもなかなか良かった。なお、画像の眼下に見える公園の広場は当時は水堀だった。


天守閣から北側を望む
北側から見ると民家と雑居ビルに埋め尽くされているが、ここも当時は真下には水堀が広がっていた。それにしても、天守閣からは全く水の都の面影が見えないのが逆に凄い。


二の丸跡(護国神社)
本丸の南側に隣接してあった二の丸は今はどうなっているかと思ったら護国神社と大垣公園になっていた。二の丸も周囲を水堀で囲まれていたはずだが、本丸と違ってこちらは郭と水堀の境界が全く分からない状態だった。


惣堀跡
大垣城で唯一水堀の名残があるのが惣堀跡で、ほぼ当時と同じ惣堀の位置が今は水路となっている。