2017年11月20日月曜日

10月の3連休旅行:笠岡城・笠岡代官所(岡山県笠岡市)

2017年10月8日訪城。

福山城の散策後は岡山側へ移動し笠岡へと立ち寄った。情報誌に載っていた「笠岡ラーメン」が目的だったが、ちょうど近くに笠岡城跡と笠岡代官所跡があったのでこちらにも立ち寄ることにした。

笠岡城は能島村上氏の村上隆重によって16世紀に笠岡の海に突き出た半島に築かれた城で、村上景広や毛利元康が城主となった後、関ケ原の合戦後は徳川家に接収されて小堀新助が城代を務め、1616年に池田長幸が城主となったが、1619年に備中国の松山城へ移封されたため廃城となった。1700年に笠岡は幕府の直轄領となり、平野部に新たに代官所が作られた。

石積み
事前の情報で遺構は無いと言われていたので期待は全くしていなかったが、山中では結構気になる遺構がぽつぽつ見られた。画像の石段はともかく石積みは明らかにブロック積みなので公園か神社の遺構だろうが、今は廃道に近い状態なのが気になる。


石垣
山の中腹の人が通らない場所に野面積みの石垣があったが、これも公園か神社の遺構だろうか?にしては変な場所にあると思う。


石垣
画像は山道の途中で見られる野面積みの石垣。明らかに崩れて欠けているので、少なくとも公園を造る時の石垣では無さそうだ。


山頂
山を登りきると頂上は不自然なまでに広い空間になっており、削り取られたというのがなんともよく判る。


衣笠山の山頂
頂上の中心には削り残しの岩山があり、そこは衣笠山と呼ばれていた。山全体は古城山と呼ばれていたので、正式名称では無さそうだ。


展望台からの景色
衣笠山とは別に展望台も別途建てられており、そこからの眺めはなかなかの絶景だった。特に正面に広がる干拓地が圧巻で、海がそのまま大地になった様には驚かされる。


陣屋門
笠岡城から街に戻った後は街の北側にある笠岡代官所へと向かった。ここは現在は学校になっているが、陣屋門が現存しており、周囲に塀と堀をイメージした水路があり面白い景観になっている。なお、陣屋門は正確には笠岡代官所とは無関係で、明治の小田県庁が笠岡代官所跡に置かれた際に戸川氏の陣屋から移築したものである。

夕焼けの笠岡を散策した後は「いではら」で笠岡ラーメンを食べてから帰ったが、甘いスープと鶏肉とラーメンの組み合わせはなかなか新鮮だった。