2017年11月3日参拝。
もみじ谷で紅葉を楽しんだ後、門前町で饅頭をつまみながら弥彦神社へと向かった。
弥彦神社は越後を開拓した天香山命(あまのかぐやまのみこと)を祭神とする神社で、よく「やひこじんじゃ」と呼ばれるが、正式名称は「いやひこじんじゃ」である。古くは伊夜比古神社とも書いた。越後国の一宮である。
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弥彦神社一の鳥居 |
門前町の先にある一の鳥居を潜るといよいよ弥彦神社の境内である。さすがにこの場所の中心となるスポットだけあって、参道は大勢の観光客や地元の人々で一杯だった。ちなみに一の鳥居は越後沖で嵐にあった津軽信牧が弥彦の神に助けられた縁で奉納したもので、信牧は弥彦の神に願った際に鳥居を奉納すると約束したもののしばらく忘れていたため酷い目にあっていたりする。まさかここで津軽信牧の名前を見るとは思わなかったので、このエピソードはなかなか面白い収穫だった。
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菊祭り |
神社ではちょうど菊祭りをやっており、色んな種類の菊が品評されて並んでいた。こういうのは年配の人や専門家が趣味でやっていると思っていたが、ここでは子供部門の菊も並んでおり、これにはちょっと驚かされた。
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弥彦神社拝殿 |
有名な神社では恒例の光景ではあるが拝殿前には沢山の行列が出来ていた。ただ、ここではよくある「2礼2拍手1礼」ではなく「2礼4拍手1礼」が参拝の礼儀となっており、4回手を打つのは地味にタイミングが取りづらかった。
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夜の弥彦神社拝殿 |
弥彦山に登っているうちに日は暮れてしまい、神社に戻ってきた頃にはすっかり夜で灯りが点いていた。境内は肉眼だと視認が大変なほど暗かったが、デジタルカメラ越しだとハッキリ見えるのだから文明の利器は凄い。昼間ほどではないが、夜になっても境内は大勢の人が行き交っており、拝殿の前は人が絶えなかった。
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菊で出来た赤城山 |
菊祭りの展示の中で一番印象的だったのは菊で作られた赤城山で、昼間は記念撮影する人々が絶えなかったので遠慮したが、夜はさすがに人物が暗くて写らないためか記念撮影している人はほとんどおらず、思いのアングルで絵に収めることが出来た。
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玉の橋 |
参道から外れた場所にあるため昼間は見逃してしまったが、一の鳥居の先の小川には神様専用の橋である玉の橋も架けられており、ちょうど夜にはライトアップされて綺麗だった。ちなみに明治の弥彦大火で唯一燃えなかったのがこの橋だという。