2018年8月4日土曜日

7月の3連休の南奥州の旅:多賀城(宮城県多賀城市)

2018年7月15日訪城。

お昼に「白石うーめん」を食べた後、白石から北上して仙台を素通りし、多賀城へと向かった。目的地は古代城柵にして陸奥国府である多賀城跡である。


東北歴史博物館
目的地は多賀城跡だが、すぐ側の東北歴史博物館にも十数年ぶりに立ち寄った。ここは文字通り東北地方の古代から近代までの歴史を扱った博物館だが、その一角に多賀城跡の専門展示があるため、寄っておいて損は無かった。


多賀城廃寺
せっかくなので博物館の近くの多賀城廃寺にも立ち寄った。ここは多賀城に付属して建てられた寺院の跡で、東北地方に築かれた古代城柵にはだいたい寺院が付属している。この辺りは昔来た時と変わっていなかったが、改めて訪れてみるとなかなか趣があって良かった。


南北大路
今回多賀城を訪れて一番見たかったのがこの復元された南北大路で、多賀城外郭南門からまっすぐ南に伸びるメインストリートである。画面奥に見えるのが外郭南門跡のある丘だが、残念ながらそこまでは復元されておらず、途中の車道のところでフェンスに遮られて終わっている。是非とも将来的には南門跡まで伸ばして欲しいものである。


外郭南門
多賀城の外郭には東西と南に城門があり、南門が近世でいうところの大手門にあたる。古代城柵の構造上、この城門が城下から見て一番目立つ建物でありシンボルでもある、ということでこの城門を復元する市の計画が30年前からあり、復元を目指す市民団体も活動しているのだが、資金の問題などで頓挫している。


内郭へ続く大路(萩大路)
外郭南門から内郭へも真っ直ぐ大路が伸びており、公式名称ではないが萩を植えてあることから萩大路とも呼ばれている。現状通れないこともないが、ちょっと草が伸びすぎている為、だいたいの観光客は隣の車道を通って内郭へ向かう。「道」は人が歩かないと自然に帰ってしまうというのが良くわかる光景である。


内郭政庁跡
内郭政庁跡もなんだか草原のようになっているが、ちゃんと建物跡の部分は平面復元されている為、散策すれば配置が良くわかる。


外郭築地塀跡
政庁から再び外郭に戻り、南門跡から東の方にある築地塀の一角を見に向かった。画像の土塁のようなものが築地塀が崩れて風化して出来たもので、前年の発掘調査でこの位置から櫓の柱跡が発見されたので見に来てみたのだが、現状では埋め戻されている為以前の光景と変わらず無駄足になった。


外郭菖蒲園の紫陽花
多賀城の外郭南東部には菖蒲園があり、時期が過ぎてしまっている為、菖蒲は散ってしまっていたが、代わりに紫陽花が満開の花を咲かせていて綺麗だった。