2019年4月20日訪問。
日中の若松城の散策後、会津五桜の一つである石部桜も見に行った。石部桜を見るのは今回が二度目で、今回は桜を見に来ている人が以前よりも多かったのが印象的だった。
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石部桜 |
住宅地を抜けて水田地帯のなだらかな斜面に出ると遠くに大きな桜の木が見え、そのインパクトには圧倒される。個人的に1本の木として見た場合では会津地方で一番見応えのある桜だと思う。
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石部桜近景 |
石部桜は近くで見るとまた印象がガラリと変わり、まるで首が沢山ある竜がのたうちまわっているような荒々しさを感じる。
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石部館跡? |
石部桜は蘆名氏家臣の石部氏の居館の庭の桜が残ったものと伝わっており、現地を見る限りでは桜の北側の少し高くなっている箇所が、見晴らしの面から館跡ではないかと推察される。発掘調査記録などは無い為、実態のほどは不明である。
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江戸時代の石部桜付近の絵図 |
石部桜は現地の説明板に載っている江戸時代の絵図にも描かれており、これを見ると桜の周囲は江戸時代の風景とあまり変わっていないことがわかる。なお、画面中央の赤くなった林にある社は今も三島神社として同じ場所にあり、画面右の滝沢本陣も現存している。
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滝沢本陣と旧街道 |
画像は絵図の角度にできるだけ似せて撮った滝沢本陣。戊辰戦争で会津藩主が本陣を構えた場所として有名な場所で、ここが盆地の東端部のため街道の奥は猪苗代の高原へと登る坂になっている。