2017年5月14日日曜日

2017年度のお花見:涌津城 (岩手県一関市)

2017年4月22日訪城。

GWに入る1週間前の週末も花見のために桜前線を追って岩手県と宮城県の県境付近へと向かった。最初に向かったのが一関市の花泉町にある涌津城で、現地の標柱だと「紫館」と呼んでる中世の涌津氏(岩淵氏)の居城跡である。


水堀?
「紫館公園」の案内板に沿って向かうと丘の中腹に不自然に伸びた水堀のような池があった。手持ちの資料でも堀かどうかは判断が付かないと書いており謎である。


城址中腹の桜
「紫館公園」の駐車場と公衆トイレがある公園入口に城址の説明板があり、そこから見上げた桜はまさに満開であった。


紫清水
丘の上の公園を目指して登ると紫清水があり、屋根のついた覆いがあって立派に保護されているのだが、「大腸菌が検出されたため飲用に適さない水」だとそばの看板に記載してあった。垂れ流し状態で飲用に適さないほど検出されるということは、畑の等の肥料から流入しているということだろうか…。


紫清水(井戸跡?)
紫清水の源泉は実際は湧き出ている位置より高い場所にあり、今は埋まっているようだが元は井戸だったようである。


水仙と桜
城址のある丘の上は公園なのだが、中腹あたりの腰郭跡は畑になっていて、畑と公園の間の斜面には水仙が多く咲いていた。上の公園では桜が満開なため、春のコントラストが見事だった。強いて言えば天候がやや曇り気味だったのが悔やまれる。


頂上の公園内部(二の郭)
丘の上の公園部分は恐らく二の郭の跡で、郭の半分は雑木林になっていた。公園部分には満開の桜と東屋があり、決して高い場所では無いが景色はそこそこ良かった。郭としては一番広い場所のため、城主もこの郭に住んで当時の城下を眺めていたのだろう。


神社(一の郭)
公園から雑木林の中の道を通り奥に行くと、二の郭より一段高い場所に神社があった。ここが恐らく一の郭で、背後には堀と切岸も確認できる。広さはあまりないので、当時も氏神を祀っていた場所なのだろうと思われる。