2018年6月17日日曜日

2018年の花見旅:岩切城(宮城県仙台市・利府町)

2018年4月14日訪城。

秋保温泉に一泊した翌日は仙台市の泉区側に移動し、桜の名所で名高い岩切城を目指して移動した。岩切城は留守氏の詰めの城で、1351年の「観応の擾乱」では尊氏派の畠山氏と留守氏が籠城して直義派の吉良氏に攻め落とされている。

「県民の森」の山道
今回はとりあえず鶴ヶ丘ニュータウンへと移動してそこから「県民の森」へと入り、そこから山道を通って岩切城を目指した。県民の森の山道は緩やかな登り道で、特に難所は無く、軽いハイキングコースだった。


山桜
山の中には所々に山桜が咲いており、ソメイヨシノと比べると地味ではあるがどこも満開で綺麗だった。


岩切城西曲輪入口
30分ほど歩いた末にようやく岩切城の入口に着いたが、正確には城の西曲輪のさらに西出丸の先端部である。


堀切
城は山の尾根の上を平坦にした曲輪を複数設けて築かれており、一部の郭間には堀切が設けられていた。


曲輪群
曲輪群自体は尾根上に階段状に展開しており、曲輪には今はソメイヨシノが植えられており、ちょうど満開で綺麗だった。強いて言えば天候が曇っているのが残念だった。


本丸
西曲輪の最高所の高森山の山頂部が本丸で、ここも桜が綺麗で花見客もそこそこ多く、なるべく写真に写らないように撮るのに苦労した。山頂だけあってそこそこ眺めも絶景だった。


西曲輪群から見た東曲輪
東曲輪も西曲輪同様に満開の桜で頂上部が覆われているため、西曲輪から谷越しに見た東曲輪の景色も絶景だった。


西曲輪と東曲輪間の堀切
西曲輪と東曲輪の間は細い尾根だけで繋がっており、その尾根には堀切が設けられて画像の箇所で分断されていた。東西どちらかの曲輪が陥落してもここを抑えればなんとか守れる構造である。


東曲輪
東曲輪は西曲輪よりも広い曲輪で構築されており、恐らく御殿に相当する建物があったのだろう。こちら側も桜が満開で綺麗だったが、西曲輪と違って花見客は少なかった。


土塁?
西曲輪の本丸ではこれといったものを見かけなかったが、東曲輪では土塁や説明板といった城跡らしいものが見られた。


東曲輪大手門跡
東曲輪からは東の麓へ山道が伸びており、その途中に大手門跡があった。画像では判り辛いが、山道側は崩されていたものの道を遮断するように土塁と空堀がハッキリ残っていた。


旧道跡?
現在の山道はあきらかに車を通すために後から造られたもので、当時の山道と思われるものが道の脇に残っていた。恐らく堀底道のようなものだったのだろう。


東の登山口
山道を降っていくとやがて民家と畑が見えてきて画像の箇所に着いた。標柱があるおかげで城跡の入口だと判るが、これが無いと気づかない可能性がある。なお、麓にたどり着いた時点で雨が降り出した為、今回の旅はここで切り上げとなった。