2018年6月9日土曜日

2018年の花見旅:湯元小屋館跡公園(宮城県仙台市)

2018年4月13日訪城。

楯山城から下山後、今夜の宿がある秋湯温泉側へと移動したが、ここはちょうど秋保氏の領地の東端にあたる。温泉街西側に南北から山が迫って名取川沿いの平地が狭くなっている場所がその場所で、そこの南側の山の崖の上に秋保摂津守が築いた湯元小屋館という城跡がある。当時の秋保温泉は佐藤家の湯宿だけがあった小さな集落だったようなので、何かあった時は湯元小屋に退避していたのだろう。伊達政宗が仙台にやってきて戦の無い江戸時代になると岩沼屋や水戸屋なども秋保に湯宿を構え、一気に温泉街へと発展していったようだ。

湯元小屋館跡公園
以前は「天守閣自然公園」という名前だったと思うが、いつのまにか「湯元小屋館跡公園」という名前に変わっていた。ここは植物庭園やキャンプ場、レストラン等などが一体になった施設で、画像の場所は植物庭園の入口である。


駐車場の桜の木
入口の前の駐車場には立派な桜の木があり、ちょうど満開で綺麗だった。恐らくソメイヨシノだと思う。

岩抱榧
庭園内部は源兵衛森と呼ばれる山の麓にあり、山から崩れた巨石が園内にゴロゴロしていた。面白いのはその岩から木が生えており、画像の木には「岩抱榧」と名前が付けられていた。

庭園の池
庭園の真ん中には池があり、中島があって小舟が浮かべられている等風流な眺めになっていた。


水芭蕉
園内は桜の他にも水芭蕉などがちょうど花を咲かせており、水芭蕉越しに桜が見えるなかなか珍しい光景だった。


湯元小屋跡
庭園の東側に行くと「湯元小屋館跡」の解説板があり、この解説板の背後の崖の上が城跡である。崖の上は平場になっており、今も沸き続ける水の手があるようだが、残念ながら崖の上に行く道は関係者以外通行禁止で確認出来なかった。


足湯
園内には足湯から園内を眺められる場所もあったが、残念ながら閉園時間が間近だったため利用していない。これは温泉街の植物園らしくてなかなか良いと思った。


稲田
園内で一番意外だったのは稲田もあることで、植物園や庭園で稲田を見たのはここが初めてだった。4月の田植え前なのでまだ水すら張ってないが、秋には面白い景色が見れそうだ。


枝垂桜と水仙
春の定番と言えばやはり桜と水仙で、園内では枝垂れ桜のあるあたりがなんとも春っぽくて良かった。時間的に夕方のため全体的に画像が暗くなってしまったので、次に来る機会があれば明るいうちに訪れたいところ。