2018年7月24日火曜日

7月の3連休の南奥州の旅:白河城(福島県白河市)

2018年7月14日訪城。

7月の3連休は元々は西日本へ行く計画を立てていたが、未曾有の豪雨災害でとんでもないことになってしまった為、当然ながら急遽取り止めに。関東も気温がしんどい状況になっていった為、結局逃げるように北に向かった。

悪いことは続くもので、携帯の時刻同期がいつの間にかoffになっていたため数分ズレていたのに気づかず電車を乗り逃がす羽目になったり、予備バッテリーが死んでしまった為、急遽宇都宮のヨドバシに立ち寄ったり等、イレギュラーに悩まされて大幅に時間をかけて奥州の入口の白河へと到着した。

白河城(小峰城)の本丸入口
さっそく東日本大震災からの復旧工事中の白河城へと立ち寄ったが、ちょうど17時を回っていた為、残念ながら本丸は閉門されていた。前回来た時に本丸周辺に居た重機は居なくなっていた為、どうやら中心部の復旧工事は完了したようだ。


竹之丸の石垣
がっつり崩落していた竹之丸の石垣は綺麗に修復されており、破損した石垣は新しい石に交換されているため、明暗入り乱れたステンドグラスのようだった。


月見櫓
また、全壊してしまっていた月見櫓の櫓台も修復されており、こちらも交換した石垣が真っ白で眩しかった。それでも時間が経てばやがて周囲の石垣と同じになるため、こんなのが見られるのも今だけの特権である。


二の丸茶屋
今回驚いたのは「二の丸茶屋」で、以前は画像の正面に玄関があったのだが、今回無くなっており、一瞬茶屋が閉鎖されたのかと思ったが、どうやら建物をリニューアルしただけだった。17時の時点では既に閉店しており、内部がどう変わっているのかは確認していない。


城の裏側
内堀の外側を周って城の裏側も確認したが、やはり重機は1台もおらずこちらの石垣も修復は完了しているようだった。ただよく見ると土嚢が積まれており、崩れていない部分にも孕みがあるのかもしれない。


搦手門跡
城の裏側から城内に入る搦手門跡の石垣も以前は通路を塞ぐほど崩れていたが、いつのまにか綺麗に修復されていた。


花畠付近(奥は三の丸の高台)
では、今はどこを修復しているのか探してみた所、三の丸の北側にある花畠と呼ばれる郭の周辺を修復していた。画像の重機が居る場所が蛇尾堀と呼ばれた外堀の跡で、今はほぼ全て埋め立てられている。その奥の陸地が花畠の郭で、さらに奥に見える高台は三の丸の北端部である。今まで気が付かなかったが、三の丸の北端部に櫓台があるのが良く見える。


花畠付近
花畠の郭も石垣造りだったようで、今まで草木が邪魔で見えなかった為、ここに石垣があるのに気が付かなかった。この点では今回訪れたのは大きな収穫だった。