2019年11月4日訪問
休みの最終日も前日同様に湯沢市の山間部へと出かけ、前日に訪れた稲庭よりもさらに奥の小安峡へと向かった。小安峡と言えば温泉であるが、今回は単純に渓谷の観光と紅葉が目当てである。
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小安御番所跡
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小安峡の総合案内所の近くは谷が迫る山によって狭くなっており、ここに秋田藩の関所である小安御番所跡がある。この関所は1813年にこの場所に移されたもので、本来の関所はもっと下流の小安集落(下村)の小安惣兵衛宅にあった。今は関所門をイメージした門があるだけで、御番所跡と思われる場所は国道398号が貫通している。
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元の小安御番所跡
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なお、元の御番所は1681年に建てられたもので、こちらはその跡地に標柱だけが立っている。
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不動滝より上流側
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小安御番所の眼下には小安峡の境界である不動滝があり、この滝を境にして上流と下流で景色が全く変わっている。上流側は渓谷というよりは穏やかな小川で、谷もそこまで深くはない。現地の説明板によれば温泉のシリカ成分で岩盤が固くなり、ここより上流側は皆瀬川の浸食をあまり受けなかったらしい。
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上から見た不動滝
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不動滝は想像していたよりも細く激しい滝で、大地の割れ目に激しく流れ込んでいくような不思議な光景だった。例えるなウォータースライダーのような感じである。
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不動滝中間の滝壺
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そのウォータースライダーの中間に滝壺があり、このあたりは岩が丸く抉り取られて神秘的な空間を形成していた。
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不動滝より下流
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不動滝より下流は谷が一気に深くなり、狭義の小安峡はここから南へ続く渓谷を意味している。渓谷はちょうど紅葉真っ盛りで綺麗だったが、渓谷の下に降りるためには不動滝よりももっと下流に移動する必要があった。