2019年11月10日訪問。
秋も終わりに近づいた頃、以前からずっと行きたかった昇仙峡へと出かけてきた。昇仙峡には甲府駅からのバスで向かったが、上流の猪狩の集落までは行かずに昇仙峡の渓谷入口で下車してそこから歩いて向かった。
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昇仙峡の渓谷(荒川)
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昇仙峡を流れる荒川は甲府市と甲斐市の境界でもあるため、気づかずに甲府市と甲斐市の間を移動しているが、遊歩道は主に甲府市側に付いている感じだった。
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渓谷沿いの紅葉
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紅葉のピークは過ぎたと思うが、道中の紅葉などの秋らしい景色は健在で歩いていて気持ちよかった。渓谷沿いの遊歩道は登り坂ではあるが、意外とこの付近は緩やかで特に負担になるような場所は無かった。
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富士石
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渓谷の岩には色々名前が付いており、納得のいくものもあれば、無理があるものもあってなかなか面白かった。画像は富士石と呼ばれる岩で、辛うじてそれっぽい雰囲気はある。
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大佛岩
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見上げてみて、「あー」と納得したのが大佛岩で、確かになんとなく大仏に見える。磨崖仏なんかで実際にこんな感じのものもあるため、それで納得できたのかもしれない。
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登龍岩
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岩の亀裂が縦に伸びるこの岩は登龍岩と呼ばれており、花崗岩の亀裂に輝石安山岩が入り込んだ珍しいものらしい。そういえば、ブラタモリでも昇仙峡に来ていたが、この岩は出てこなかった気がする。
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熊出荘
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道中で少し笑ってしまったのが、遊歩道沿いの公衆トイレの近くにあるこの建物で、名前が「熊出荘」で「熊出そう」に引っ掛けているのがツボに入った。
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羅漢寺 |
遊歩道の途中で吊り橋を渡った先に羅漢寺があり、ここにある五百羅漢は文化財になっているが、保管庫の中は暗くて硝子越しにはよく判らなかった。あと、不思議なのはここに来るには吊り橋を渡るしかなく、建物等はどうやって作ったのだろうかというのが気になった。
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覚円峰 |
しばらく進むと昇仙峡のポスター等でもおなじみの覚円峰が見えてきた。また、ここが見えるスポットには売店が固まっており、ここで少し休憩をすることにした。なお、覚円峰は覚円という僧がこの岩の上で座禅を組んで修行をしていたことに因んでいる。
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石門
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覚円峰の足元を登っていくと石門というなかなかダイナミックな場所を通過したが、この辺りは渓谷も狭くなって両側に岩が迫ってなかなか圧迫感がある場所だった。
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岩をくり貫いた道
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道は岸壁の険しい場所を通っており、画像のように岩をくり貫いて出来ていたりしていた。覚円峰の手前までは緩やかな道だったが、覚円峰の足元を通る道は明らかに険しすぎる為、江戸時代にはここを通るルートは無かったのではと思われる。
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仙娥滝
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狭い道を抜けた先には昇仙峡の代表的な滝である仙娥滝があり、何気に谷間に差し込む光で虹が架かっていて綺麗だった。