2020年8月4日訪城。
前回の福岡城・鴻臚館からの続き。
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二の丸東御門跡 |
福岡城三の丸の鴻臚館跡を見た後は二の丸に向かう為に東御門へと向かったが、流石に近世城郭の城門跡だけあって内部が階段になった立派な枡形門だった。
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謎の湧水 |
この東御門の階段の下では何故か湧水が出来ており、一応危険なためかカラーコーンで封鎖されていた。明らかに水が湧くような場所では無い為、鴻臚館資料館か公衆トイレに繋がる地下の水道管から水漏れしているのだろうか?それとも本丸二の丸に降った雨水が一時的に地下を通って湧いている感じだろうか?
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二の丸御殿跡 |
二の丸は東と西に別れているが、東二の丸はかつては御殿があった。現在は画像の通り、ラグビー場になっているが、グランドはやや低くなっており、地形が大きく改変されているものとみられる。
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扇坂御門跡 |
東二の丸から西の上段の二の丸に向かう箇所には扇坂御門跡があり、枡形門の奥が扇状の坂になっているのが特徴である。現在は画像の奥のように扇坂ではなく二方向の階段になっている。
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祈念櫓跡付近 |
画像は扇坂御門跡から二の丸上段に入り本丸祈念櫓跡を見た箇所で、この付近は石垣の修復工事が行われており、令和4年の4月まで続くようだ。
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本丸表御門跡 |
二の丸から本丸に入る箇所には本丸の表御門跡があり、本丸の正門だけあってなかなか大きな枡形門跡であった。
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本丸跡 |
本丸跡内部は全体的に木々が茂る公園で、ぱっと見ではほとんどが桜の木のようだったので春には華やかな景色になりそうだ。
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天守台鉄御門跡 |
本丸から天守台に登る入口は鉄門の跡で、本丸より2mほど高い位置にあるため、画像のように仮設の階段が設けられている。また、門としても高さに比べてやや幅が狭い感じがする。
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天守台埋門跡 |
鉄門の先は天守台の下段部分で、小さな枡形の曲輪になっている。画像に見えるのは鉄門とは別の方向にある埋門跡で、ここを抜けると本丸の南側の小さな曲輪に抜け出てしまう。天守台の上段に登るには、画像のようにこの埋門の石垣に登って門の上を通り天守台の地階に入るようになっている。この辺りはなかなか技巧的面白い。
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天守台内部 |
天守台の内部の地階だった場所には礎石が残っており、鉄門跡からここまでの遺構を見ると、天守台は築いたが天守閣は築かれなかった説はちょっと信じがたい。最新の研究だと天守閣があったことを示す資料が見つかっており、天守閣を築いた後に何らかの理由で取り壊した説が有力になっている。
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天守台からの眺め |
福岡城自体は小高い丘陵の上に築かれている為、丘の頂上の本丸よりも高い位置にある天守台からの眺めはなかなか良い。建物が無くても画像のように遠くまで見渡せるため、天守閣があったとするなら最上階からの眺めは絶景だったと思われる。