2019年3月21日訪城。
3月下旬に上手いこと連休が確保出来た為、仙道沿いに仙台まで出かけることにした。途中、宇都宮に立ち寄り、いつものように餃子定食を食べた後、宇都宮城址へと出かけた。
宇都宮城は平安時代の藤原宗円に始まる歴史の長い城で、徳川家康の家臣の本多正純が城主になった頃に大改築されて関東7名城に数えられるほどの近世城郭となっている。
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宇都宮城内堀 |
まず、ある目的があって宇都宮城址公園へと移動したが、ここは相変わらず構造物の方は特に代わり映えはしていなかった。
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清水門跡 |
以前来た時は気付かなかったが、よく見たら地面に清水門跡の桝形が平面表示されていた。清水門は本丸の北にある正門(大手門)である。
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宇都宮城の桜(河津桜) |
今回来た目的はちょうど満開の桜を見ることにあった。3月なのに北関東の桜が満開というのはおかしいと思われるかもしれないが、これは早咲きで有名な河津桜とのことだった。
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桜のトンネル |
二の丸裏門跡付近には桜のトンネルも出来て、まさに満開真っただ中で綺麗だった。全体的に桜の名所ほど数は多くは無いが、想像していたよりも見応えがあって良かった。
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二の丸南門土橋 |
桜のトンネルのある場所は実は二の丸堀の上で、トンネルの脇の方に堀にかかっていた土橋の跡が残っている。土橋は側面を石垣で補強していたが、現在見られる石垣は復元したもので、現存石垣は復元石垣のさらに下に埋まっている。
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本丸の塁線ライン |
本丸の内堀は現在西側しか復元されていない為、南の方は本丸と二の丸の境界が無くなっているが、一応ここにも地面に本丸の範囲を示す青い線が引かれていた。
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伊賀門跡 |
本丸の南にあった伊賀門(搦手門)の説明は一応公園内にあったが、門跡自体は公園から出て外の車道側にあった。ちょっと判り辛いが、ここも清水門同様に地面に門の枡形を示す色違いの線が引かれていた。
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本丸跡から見た二の丸跡と蓮池跡 |
ちなみに本丸二の丸は河岸段丘の上にあるようで、画像のように手前と奥とではかなり高低差があった。ちなみに画像の手前が本丸跡で、かつては画像の真ん中あたりに二の丸堀と二の丸が帯状に横切る形で存在していた。
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二の丸のふち |
段丘崖となっている画像の箇所が二の丸の外ぶちだと思うが、絵図などと見比べると、もうちょい外側に出ていたように見えるので、開発や風化などで崖が後退してしまったか。
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蓮池跡側から見た二の丸・本丸跡 |
中堀である蓮池跡に降りてみるとより高低差が分かりやすい気がする。ちゃんと計ってはいないが5mくらいの落差だろうか。藤原宗円の頃は恐らく段丘の上だけを使用していたはずなので、元は段丘端を利用した丘城に近いタイプの平城だったのだろうと想像がつく。