2021年1月12日火曜日

南三陸町への所用の旅:新井田館(宮城県南三陸町)

 2020年3月21日訪城。

南三陸町を訪れた翌朝は志津川方面に行き、目的地に行く前にある場所に寄り道した。それはかつて本吉氏家臣の志津見五郎の居城である新井田館があった山の跡である。

新井田館跡 真東からの遠景
その山は日本全国から集められた調査員によって全山発掘調査が行われ、室町時代の詳細な城跡の様子が判明した。当時まるで天下普請のような発掘調査方法に驚いた記憶がある。画像奥の団地があるあたりに志津川湾が見渡せる高さの山城があったが、団地の建設と沿岸部の嵩上げ用の土砂の確保も兼ねて"山"ごと消滅した。

新井田館跡 南東からの遠景
山のあった場所はただの高台に変貌しており、画像左手奥に見える西側の小学校がある高台よりもむしろ低くなっている。余談になるが、googleのストリートビューに消滅直前の山の様子が残っており、山頂手前あたりまで登れる。


北側の山の名残
現在、志津川中央団地となっている跡地を散策してみたが、残念ながら新井田館跡があったことを示す標柱や説明板などは無かった。団地の北側に山裾部分が残っており、かつて山があったことの名残となるのはこれくらいだった。