2021年1月22日金曜日

南三陸町への所用の旅:震災復興祈念公園(宮城県南三陸町)

 2020年3月21日訪問。

朝日館の散策後、お昼が近いので一旦復興市街へと戻ることにするが、その途中で「震災復興祈念公園」へと立ち寄った。

公園の案内図
公園自体はまだ工事中で未完成だったが、主要部分は既に公開されていたので、まず真っ先に園内に高くそびえる「祈りの丘」に登ることにした。


祈りの丘から見た旧防災庁舎
「祈りの丘」は海抜20mの高さがあり、南三陸町の市街地を襲った16.5mの津波よりも高く築かれている。画像の奥に見えるのは当時の震災報道で何度も見た旧防災庁舎で、津波はこの庁舎の屋上のアンテナの高さまであった。その庁舎が眼下に見えることから、丘の高さが良くわかると思う。


祈りの丘から見た「みらいの森」
眼下に見えるのは「みらいの森」と呼ばれる園内の区画で、いずれは緑に覆われた区画になるのだろうが、今はまだ寂しい感じである。


祈りの丘の頂上
祈りの丘の頂上には海を向いた慰霊碑があり、公園は未完成であるものの既に花がいくつか手向けられていた。丘の頂上はそこそこ広く、一時的ならかなりの人数を山頂に収容できそうだが、障害物が無いので時期と天候次第ではキツイかもしれない。


旧防災庁舎
祈りの丘から降りた後は旧防災庁舎の近くまで行ってみたが、外壁が無くなった無残な状態よりも、鉄骨の支柱は十分津波に耐えれるということが良くわかる点で希望が持てる。日本全国で造られている津波タワーのスカスカ構造は実に理にかなっているのだ。


麓から見た祈りの丘
なお、祈りの丘は四方向に階段の付いた巨大な丘で、遠くから見るとまるで古代遺跡のようにも見える。なお、階段とは別にバリアフリー用のスロープも付いている。