2018年1月5日訪城。
前日に水戸城の復元工事現場を散策した後、水郡線ルートで福島県へと入ったが、棚倉付近に着いた頃には既に真っ暗になっていたため、最近多門櫓跡の礎石が確認された棚倉城へ立ち寄る計画は断念。冬場は16時には既に真っ暗になってしまうため、移動しながらの旅には辛いことを思い知らされた。
結局、福島に一泊し、翌朝は宮城県へ入って白石城へと向かった。両手で数えるくらい訪れている白石城ではあるが、今回は城に植えられた桜が開花している情報を聞いたので立ち寄った。
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白石城大櫓 |
福島方面では雪がそこそこ積もっていたのだが、峠を越えて宮城県側に入った途端に雪は無くなり、画像のように日陰になった部分に残るのみだった。
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本丸大手門の門松 |
本丸の大手門前には門松があり、正月松の内ならではの風景が見られるのも面白い。
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神明社の門松 |
ちなみに城内にある神明社にも門松が飾られていた。せっかくなのでお参りもしてきたが、何やら正月関係なのか忙しそうに人が出入りしていた。
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十月桜 |
肝心の今回の目当ての桜についてだが、本丸の中央大手門寄り辺りに一本だけ若い木が植えられており、十月桜という冬に咲く品種とのことだった。この桜は梅のように花が小さく、咲いている花は疎らで、蕾と散った花も混在していてかなり写真泣かせの桜だった。結構沢山撮ったが結局満足のいくものは撮れなかった。
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本丸の新しいトイレ |
十月桜とは別に今回驚いたのは本丸に新しいトイレが出来ていたことで、よく城址にあるような和風家屋デザインのトイレじゃないことが意外だった。
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本丸の2つの時代の石垣 |
他に今回目に付いたのは本丸の石垣の説明板が出来ていたことで、画像の箇所の石垣が右側と左側で違うことの説明が書かれていた。見ての通り、左が打ち込み接ぎ、右が切り込み接ぎで、元はどっちも打ち込み接ぎだったが、江戸時代に石垣が崩れた後に修復された箇所が切り込み接ぎになった。なお、説明板には左が野面積みと書かれていたが、外側を平面に加工した石を使っている為、これは打ち込み接ぎだろう。