2020年11月21日土曜日

暖冬の秋田旅行:武家屋敷・青柳家(秋田県仙北市)

 2020年2月2日訪問。

戸沢氏時代の旧城下町(本町)から蘆名氏時代の現城下町に戻る頃には夕方近くになっており、帰りの新幹線の時間が近づいていた為、最後に1軒武家屋敷に立ち寄っていくことにした。

細越坂一里塚
旧城下町から生保内街道を通って現城下町に移動する途中、古城山の切通の坂を通るが、ここは細越坂と呼ばれており、江戸時代には一里塚が置かれていた。残念ながら一里塚は明治の頃に車道工事で破壊されて残っておらず、跡地から離れた場所に画像の石碑があるのみである。


細越坂の切通
画像は現在の細越坂の切通だが、車道が通る前は名前の通り細い道の切通だったようだ。ここを越えると現在の城下町になるが、江戸時代には厳密には細越坂周辺にも武家屋敷があったようだ。


武家屋敷通り
武家屋敷の表通りはいつみても素晴らしい城下町っぷりだが、流石に時期が時期だけに観光客の姿は少ない。それにしても画像だけ見ると2月の頭とは思えない風景である。


青柳家
向かった先は武家屋敷の青柳家で、ここは内部は武家屋敷というよりちょっとしたテーマパーク兼資料館のような場所である。


母屋
薬医門を潜った先の主屋はそこそこ大きく、どこから撮ったらベストか分からないまま彷徨った結果、変な角度で撮られた写真ばかりになってしまった。


蔵や井戸など
敷地内には大きな蔵や井戸があるが、蔵は内部が資料館のようになっていた。井戸の方は時期によってはコーヒーなどをドリップして提供しているようだ。


青柳家の氏神
敷地内には青柳家の氏神の神社もあったが、画像の通り個人宅の氏神とは思えないくらい絵馬が飾られていて驚いた。祀られているのは武家らしく八幡大神と春日大神だが、家職発展を願って稲荷大神も合祀されている。


小田野直武
青柳家の親戚に小田野直武という武士がおり、その人の胸像が敷地内に建てられている。この武士は江戸時代にはまだ珍しかった洋画家で、あの解体新書の挿絵を描いた人物でもある。

なお、青柳家の敷地内にはカフェなどの店もあったが、時間が遅かった為既に閉まっていた。