2020年11月1日日曜日

暖冬の秋田旅行:白岩城址燈火祭(秋田県仙北市)

2020年2月1日見物。

今回、白岩(前郷集落)を訪れた一番の目的は「燈火祭」というイベントを見物するためで、白岩城に登れたのはたまたま暖冬だった偶然の産物だった。例年通りなら股まで埋まるくらいの雪に覆われていてもおかしくないからである。


街中の横断幕
前郷のメインストリートから祭りの会場に向かう入口に祭りの横断幕がかけられており、なけなしの雪をかき集めて作った雪灯籠に意地でも祭りを実行しようとする心意気が感じられる。


プログラム
祭りのプログラムやポスター?なんかは手書きで書かれており、地元の人々の手作りのイベントだというのが良くわかる。祭りの中盤辺りで仙北市の市長?らしきお偉いさんも来ていたが、かなり砕けた挨拶をしており、かた苦しい感じは全くなかった。


祭りの開始を告げる風船
太陽が沈んだ頃、いよいよ祭りの開始を告げるアナウンスがあり、子供たちが一斉に風船を空に放った。その後、民謡や踊りの披露などが順番に行われたが、狭い車道が舞台代わりのため、参加者と見物者の境界が無いくらいフリーダムに進行していった。


点灯した雪灯籠やペットボトル灯篭
祭りの進行に合わせて灯篭の点灯も行われ、暗闇に浮かぶ光の道がなかなか幻想的だった。なお、画像左奥の車道が前述した祭りの会場である。


山の点灯が始まる
そしていよいよ白岩城の山道に設置してあった松明への点灯が始まるが、この点灯作業には秋田市やオーストラリアから来た大学生も参加しており、何気に国際色のあるローカルイベントだったことに驚かされた。


全て点灯した状態
山の松明に全て点灯した光景は幻想的で素晴らしかったが、戦国時代の山城も籠城中は夜に松明を点灯していたはずなので、そう考えるとなかなか感慨深いものがある。なお、この全て点灯した状態はアナウンスでは「麒麟」に例えており、頂上のやや強く燃えている箇所が目らしい。


花火
山で点灯が進んでいる間も麓ではイベントが進行しており、花火も打ち上げられて、予想していたよりも盛沢山な祭りだった。ただ、半日ずっと山や街を歩き回って体力を消耗し、暖冬とは言え気温も十分低かった為、閉会式まで見ることは無く宿へと戻った。