2020年3月24日火曜日

夏の広島旅行:広島城その1(広島県広島市)

2019年7月28日訪城。

岩国から再び広島に戻り、西広島駅から広電に乗り換えて市の中心部へと向かった。目的地はもちろん毛利輝元が築いて、福島正則が拡張整備した広島城である。

櫓跡
太田川(本川)を渡った先はいよいよ広島城の外郭跡で、今は市街地化してしまって曲輪の痕跡は無いが、原爆ドーム駅の近くには外郭の櫓跡の石碑が立っていた。要するに広電も走っている東西に伸びる相生通りは外堀を埋めた跡ということになる。


外堀跡
前述の櫓跡は南の外郭の南西隅にあったものらしく、当然ここから北に伸びる外堀もあったはずで、実際櫓跡や大通りよりも少し低くなった通りが北に伸びていた。


西の外郭跡
一旦太田川沿いに出るが、ここも西の外郭跡になり、川沿いには当時は櫓が建ち並んでいたそうである。その櫓跡の痕跡が残ると聞いたが、残念ながらどこが櫓跡なのか特定できなかった。川沿いに突き出ている石垣は新しかったのでたぶん違うと思うが…。


中堀の石垣(移設)
川沿いから城南通りに出て東に行くと三の丸跡に入るが、外郭跡と三の丸跡の境界は全く分からなかった。アリーナの交差点の近くには石垣が移設されていたが、これは体育館を建てる時に出土した中堀の石垣だという。


表御門
すっかり日が沈んで暗くなってしまったが、広島城の二の丸、本丸は夜でも入れるようだったのでそのまま散策を続行した。画像は二の丸の表御門で、平櫓などと共に忠実に復元された建造物である。


平櫓と太鼓櫓
二の丸は内堀沿いの平櫓(画像左)と太鼓櫓(画像右)が見える景観が実に近世のお城らしくて素晴らしかった。


本丸下段跡
二の丸跡を抜けて本丸跡に入るとそこは護国神社の敷地になっており、夜だというのにまだ明りが灯っていた。


天守閣
真っ暗な本丸上段を抜けてなんとか天守閣にたどり着いたが、ライトアップされた天守閣は内側からだと、木々が邪魔で角度がキツイ等で地味に撮り辛かった。


外堀の石垣(移設)
本丸を裏門跡から抜けて東に行くと、検察庁付近にも石垣を移築したオブジェのようなものがあった。なお、検察庁の東側に南北に伸びる通りが外堀跡だという。


京口門跡
外堀跡を南に移動すると京口門公園があり、ここが外郭の東口にあたる京口門の跡だという。なお、残念ながら石碑があるだけで遺構は無いようだった。