2019年12月15日参拝。
中地の集落から西に800mほど外れた山麓に金蔵山満福寺という寺院が1軒だけ鎮座しており、中地の集落に市指定文化財の案内も出ていたので参拝に向かった。なお、小倉城の伊東氏の墓もここにあるようなので菩提寺だったようだ。
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中地の集落から見た金蔵山満福寺
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画像中央の山麓にチラっと見えているのが満福寺で、右側にあるのは墓地。ちなみに背後の標高639mの山が金蔵山らしく、金蔵館という城館跡にもなっている。金蔵館については詳細不明で今回は情報不足により登っていない。余談になるが画像手前の水田は住所が馬場になっており、小倉城の馬場跡だと思われる。
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熊出没注意
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集落から出ると熊出没注意の看板が所々にあった。12月中旬なので流石に会わないと思うが、郡山市では湖南地方と磐梯熱海地方が圧倒的に熊出没の報告が多い。実際に磐梯熱海では12月に人が襲われて負傷しているので、湖南地方でも注意が必要だろう。
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舟津川
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岬状に突き出た山の裾を舟津川が流れており、この岬と岬の間に寺院があるため、川を渡る橋はさながら御堀を渡っているような気分になる。
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金蔵山満福寺
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寺は正面に本堂、右手に住職の住居があるシンプルなタイプで、本堂は飾りも少なく賽銭箱も無かったのでただ拝んで済ませた。なお、境内から金蔵山に登れると思われる尾根に取りつく山道が普通にあった。
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銅鐘
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湖南地方の梵鐘の中で唯一ここの銅鐘だけが市指定の重要文化財になっており、元禄5年の銘があるという。寺の鐘は多くが戦時中に供出されており、現在見られる鐘は昭和より新しい時代に造られたもののため、それだけに江戸時代のものは珍しいということだろう。
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山の南側の山道
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境内の山道とは別の山道も無いか山麓を歩いて確かめてみた所、金蔵山の南側にも山道があった。ただ、境内の山道と違ってこっちは視界が悪く暗い上に例の看板のせいでちょっと立ち入りたくない。