2020年4月6日月曜日

9月の連休の山形の旅:山形城(山形県山形市)

2019年9月21日訪城。

9月の連休を利用して山形県と宮城県へと出かけてきた。初日は山形市へと移動し、そのまま山形城へと向かった。山形城は山形藩の藩庁だった城でもう何度も訪れているが、今回は発掘調査の様子と、以前はちゃんと見ていなかった土塁の上の礎石や石垣遺構を見る為に訪れた。

内堀西部
二の丸の内堀は前回来た時とほとんど変わっておらず、西側の埋門付近で発掘も整備もストップしたままだった。


二の丸発掘現場
二の丸は西側のグラウンドがあった場所が新たに立ち入り禁止になっており、そこの地面が盛んに掘り起こされていた。画像のように直線状に何本か掘られており、専門用語ではトレンチというのだという。


天守台跡
二の丸の西側にはかつては天守閣に相当する三階櫓が建っていたが現在はその痕跡が見られない…と以前は思っていたのだが、改めて観察してみると列状に並んだ石垣か礎石らしきものと裏込め石が散乱しているのが確認出来た。恐らく掘ってみたら面白い遺構が出てきそうである。


二の丸乾櫓跡
天守台と同様に北西隅の乾櫓跡も今は土塁の中に眠っており、上から見る限りでは石垣の頭と裏込め石が散乱しているのが辛うじて見える程度である。


二の丸北側の塀の礎石
二の丸の北側では以前よりも塀の礎石の露出箇所が広がっており、思いのほかよく残っているのに感動した。


二の丸北側の屏風折れ
聞いた話では北東隅にしか屏風折れは無いとのことだったが、今回訪れた限りでは北側に屏風折れの箇所が数m置きにあり、以前の情報よりも広範囲にあったようである。


二の丸子櫓跡
二の丸の北側にある出構には子の櫓があり、ちょうどそこの櫓台が発掘されて良く見える状態になっていた。恐らく巽櫓や坤櫓のようにいずれここも修復整備されるのだろう。


二の丸北東の屏風折れ
出構を越えて二の丸北東隅へと移動するとそこにも数mごとに屏風折れがあり、出構の存在も含めて北側に対しての防御が厳重なのが良くわかる。


二の丸艮櫓跡
二の丸の北東隅の艮櫓も櫓台がハッキリ見える状態に掘り起こされており、こちらもいずれは修復して整備されるのだろう。


二の丸東の塀の礎石の謎の出っ張り
なお、二の丸東の塀の礎石の一部に外側に礎石が補強されている箇所があり、これがどういう構造だったのか気になる。