2019年10月21日訪城。
その1からの続き。
本丸は本来は二の丸から移動する構造だったが、二の丸が丘ごと消滅した結果、現在は本丸の裏側に新しく坂が設けられて本丸への入口になっている。
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本丸搦手口 |
本丸の二の丸に繋がっていた追手口は現在消滅しているため、本丸は搦手口だけが残っていることになる。画像の狭い階段がその搦手口で、登った上には本丸の裏門がある。
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本丸裏門(釣鐘門) |
本丸の裏門である釣鐘門は福知山城では比較的新しい2008年の再建建造物で、名前の通り2階の部分には本来は釣鐘が設置してあったらしい。
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豊磐井 |
本丸跡の現存遺構として最も驚かされるのが豊磐井(とよいわのい)という井戸で、この井戸の深さは50mにも及び、なんと山の上にありながら海面よりも7mも深いのだから驚きである。
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天守閣 |
天守閣は外観のみ復元した鉄筋コンクリート天守で、内部はよくある資料館&展望台の建物である。むしろ天守の見所は天守台の転用石垣かもしれない。
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天守閣からの眺め |
天守閣の最上階からは福知山の市街地が360度一望でき、なかなか良い眺めだった。また、城が盆地の中央付近にあることもよく判る風景だった。
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本丸表門の坂跡 |
本丸に戻った後、改めて本丸表門跡を調べてみるとやはり跡形が全くない。石垣の下には本丸表門から二の丸に下っていく坂が辛うじて残っているが、本丸からこの坂にアクセスする場所が無い。やはり公園化で安全のために塞がれたのだろうか。
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二の丸への通路 |
本丸の北側にある門と帯曲輪に降りる階段は本来存在しないもので、公園化に伴って出来たもののようだ。ここから降りて帯曲輪を西に行けば二の丸跡になるが、二の丸は消滅しているため、やはりというかフェンスで閉鎖されていた。
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内榎原門跡 |
本丸の散策後、次の目的地に向かう為に駅に戻ったが、途中で内榎原門跡を通った時に当時の道が何気に残っていることに気付いた。画像の交差点が門跡で、門を通った後に道は左に折れて奥に進んでいくのだが、画像の左奥に見える道がその旧道である。城下町の今昔図を見ると画像正面から右奥にかけて建物が並んでいる場所は水堀跡のようだ。