2020年4月21日火曜日

秋の関西旅行:竹田城(兵庫県朝来市)

2019年10月21日訪城。

福知山から山陰本線で和田山へと移動し、そこから乗り換えて竹田へと向かった。行先はもちろん竹田城で、訪れるのは2度目になるが、以前来たのはまだ竹田城が無名で整備されていない頃だった。

竹田城の登山口
竹田城への登り口は複数あるが、今回は竹田駅の裏側の登山口から登った。ただ、駅の裏側に回れる箇所が離れている為、地味に遠回りしないといけないのがもどかしい。


竹田城の旧道
竹田駅の裏側一帯は竹田城の根小屋があった場所と言われている為、そこから城に登っていく道は恐らく大手道なのだろう。道の急な箇所には石段が設けられており、既に所々が破損しているため地味に歩きづらかった。


大手の石垣
道は途中で整備された山道に合流し、合流点にある料金所で料金を払って山道を進んでいくといよいよ目の前に石垣の壁が現れた。料金所のあたりは以前来た時は無かったが、この石垣の風景は見覚えがある風景だった。


大手門跡
まず初めにあるのは大手門跡の桝形で、これまでの山道には似つかわしくないほど立派な石垣の桝形虎口だった。


北千畳
大手門を抜けた先は北千畳と呼ばれる曲輪で、山の上とは思えないくらい広い曲輪だった。大手門を入ってすぐなので直属の家臣の屋敷か的場でもあったのだろうか。


三の丸の堀
北千畳から再び桝形虎口を抜けると三の丸になるが、その先は道が石垣と堀でしつこく折り曲げられており、なかなか近世城郭らしい構造だった。


二の丸から見た本丸と天守台
二の丸まで来るといよいよ目の前に本丸と天守台が見えてくるが、昔来た時は無かった一方通行の分離帯や、本丸に登る木造階段などがあってなんとも新鮮な光景だった。


本丸表門跡
木造階段は登城路を通って器用に本丸表門の桝形を折れ曲がっておりなかなか面白い。千畳敷から二の丸までは緩やかな傾斜だが、本丸だけは急傾斜の登城路なので保護のための措置なのだろう。


本丸裏門跡
なお、裏門側は更に急傾斜の階段になっており、通行禁止のバリケードが張られていた。画像の通り真ん中に踊り場があるため、埋門構造だったのだろうか。


天守閣から見た風景
本丸から天守台に登ると360度絶景が見られたが、やはり写真でよく見る南千畳を見た景色が天空の城感があって良かった。


花屋敷方面
本丸から裏門は通れないため、再び表門から二の丸に戻った後、本丸直下の帯曲輪を通って南二の丸へと抜ける。途中で西の花屋敷に下る画像の道もあったが、こちらは立ち入り禁止になっていたので、現状どうなっているのかよく判らない。


AED
帯曲輪から南二の丸に下る場所にはまさかのAEDがあり、ちょっと驚かされた。流石に心肺に障害がある状態で山城に登るのはどうかと思うが…。


南千畳から南二の丸方面を見た景色
南二の丸を抜けて南千畳から振り返ると石垣の並び立つ光景がなかなか素晴らしかった。


南千畳
南千畳も北千畳と同様に広い曲輪だったが、北千畳よりも凸凹しており、わざわざ通路が制限されていたので、北千畳とは別の役割があった曲輪なのだろうか。


搦手門跡
南千畳にも北千畳同様に桝形虎口があり、こちらは搦手門跡になるようだ。ここから出て山道を降っていくと舗装道路に合流する。その道路を降っていくと城の南麓あたりに出た。


城下町
以前訪れた時は晩秋の雪が降り始めた中だったので、城下町は歩くことが無かったが、今回歩いてみると思いのほか昔の街道の街並みのような面影が残っていることに気づかされた。比較的新しい宿屋なんかもあったので、竹田城ブームの後に出来たものだろうか。