2019年10月20日訪城。
尼崎城を散策した後は福知山線に乗って丹波方面へと移動し、篠山市へと向かった。目的地は篠山城で、過去に一度来たことがあるが時間が足りずに無念の撤退をした城である。この日、篠山市では秋祭りが行われており、交通規制もかかっているおかげで渋滞が出来ていたが、なんとか昼過ぎにはたどり着くことが出来た。
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大手馬出跡 |
篠山城には3つの馬出があるが、残念ながら大手馬出だけが現存していない。城下町から篠山城へ向かうと、この大手馬出跡を通って城内に入るのだが、馬出は東側の土塁の一部と堀跡の凹が辛うじて確認できる程度だった。
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外堀 |
篠山城の外堀はかなり幅があり、近世城郭でもここまでの規模の堀は珍しい。流石は天下普請の城といったところか。
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内堀 |
外堀と違って内堀は比較的控えめだが、本丸・二の丸は総石垣造りのため高さがあり、これでも十分に見えた。あと、内堀の内側の広い犬走も印象的だった。
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廊下門跡 |
内堀に架かる廊下門の土橋を渡るとその先は枡形門になっており、道が鍵の字に折れ曲がっている。当時はここに門が3つ連続してあったそうなので、厳重な造りだったことがうかがえる。
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鉄門跡 |
枡形を抜けた先に鉄門跡があるが、今は冠木門になっているものの、本来はここには櫓門があったという。門を抜けた先は二の丸大書院の入口である。
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二の丸大書院 |
大書院は忠実に復元された建物で、内部も良く出来ていて素晴らしかった。そもそも大書院自体ここ以外だと二条城くらいでしか見たことないので貴重である。
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平面復元 |
二の丸は大書院以外にも色々主要な建物があったが、それらは間取りを平面復元して表示してあった。
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本丸跡(青山神社) |
二の丸の奥に一段高くなって本丸があり、今現在はそこに青山神社が祀られていた。青山神社は最後の藩主である青山氏を祀った神社で、明治に建てられたものだが、元々本丸には藩政時代にも氏神を祀る社があったようである。
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天守台 |
本丸の南東隅には立派な天守台があるが、実はこの天守台には結局天守閣が築かれることは無かったという。
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天守台から見た八上城 |
天守台からの眺めはなかなかのもので、遠くに八上城のある特徴的な山もハッキリ見ることが出来た。
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埋門跡 |
再び二の丸に戻って今度は搦手側の埋門から外に出ようと思ったが、残念ながらここは危険のため通行止めになっていた。
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三の丸広場 |
三の丸は東側が小学校で、北と西は駐車場になっているが、南側だけは多目的広場として整備されている。イベント会場としてはちょうど良さそうな広さである。
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南馬出 |
三の丸南の桝形虎口から外に出ると南馬出があり、こちらは大手馬出と違ってしっかり残っている。画像は馬出内側の様子で、奥に見えるのが馬出の土塁。
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南馬出の水堀 |
周囲には水堀もちゃんと残っており、馬出の構造が良くわかって良い感じだった。強いて言えば馬出の土塁の上から外を見れるようになっているといいなと思った。