2020年2月22日訪城。
冬が終わり、梅の花が各地で咲き始めた頃に水戸を訪れた。奥久慈に用事があって出かけるついでに立ち寄ったのだが、ちょうど水戸城で復元工事が一段落したらしく、それも確認したいという目的もあった。
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駅前の黄門様御一行 |
水戸駅を出るとお馴染みの黄門様御一行の銅像があるが、ちょうどこのあたりに咲き始めた梅の植木鉢がいくつかおかれており、一足早く春のムードが漂っていた。
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工事中の二の丸隅櫓 |
駅前のペデストリアンデッキからは水戸城跡の丘が見えるが、ちょうど工事中の二の丸隅櫓の覆いがここから確認できる。工事が完了すれば駅前から城の隅櫓が見えるようになるわけだが、画像の感じだと手前の「ザ昭和」な雑居ビルにどうしても視線が奪われる。
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水堀跡 |
駅前のペデストリアンデッキからはもう一つ面白いものが見えるのだが、それが駅前正面にある画像の水堀跡である。一見するとビルを撤去した跡に水が溜まっただけのように見えるが、れっきとした遺構である。
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大銀杏 |
駅前左手に見える大銀杏もこの水堀跡の延長線上に位置しており、銀杏が生えている場所は水堀の外側の堤防だった場所である。
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堤防跡(左)と水堀跡(右) |
つまり画像の左が堤防で、右の車道が水堀を埋め立てた跡である。水堀跡を埋め立ててそのまま登城路だった銀杏坂に繋げたのが今の車道ということになる。
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説明板の合成図 |
近くの説明板に城跡と現代の地図を合成したマップが描かれており、画像の水色の箇所が前述の水堀である。これを見るとさっきの場所が堀跡だというのがよくわかる。
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三の丸の梅の木 |
流石に水戸なだけあって梅の木が街中にもあり、ちょうど花が満開で綺麗だった。画像は三の丸の小学校の校門付近の梅木。
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二の丸大手門 |
そして今回の目的である復元された大手門へとやってきたが、予想以上に大きくてなかなか見事だった。ハッキリ言ってここは車道になった時点で大手門の復元なんて不可能だと思っていたのだが、それでもなんとかなるという実績が出来たというのは大きい。
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瓦塀 |
ちなみに発掘調査時に見つかった瓦塀も復元に反映されており、門の両脇は独特な模様の瓦塀になっている。ただ、本来の瓦塀は確か瓦の再利用で塀に埋め込んで材料の一部にしていたらしいが、これはもはや完全に綺麗な瓦模様である。
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大手門の内側 |
門を潜った先は枡形になっており、現在は絶賛塀の復元工事中である。大手門は二階の櫓門の部分もちゃんと作っており、そこに登る階段も付けられていたが、残念ながら普段は非公開のようだ。