2019年4月27日訪城。
GWは帰省ついでに北東北の桜(と城跡)を見て周ろうと考え、初日は新潟経由で日本海側を移動し、秋田県の由利本荘市に立ち寄った。由利本荘市には以前訪れた浜館というソメイヨシノの名所があるが、今回は浜館から2kmほど東にある潟保館跡を訪れた。ここは由利十二頭の潟保氏の居城だった場所で、事前情報で遅咲きの八重桜が植えられていることも確認していた。
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孔雀館公園の石碑 |
潟保の集落の背後の山が城跡で、山頂は孔雀館公園として整備されている。なお、孔雀館は潟保館の雅名である。
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主郭跡 |
主郭跡は平場と一部土塁が確認できるのみで、北側には金毘羅神社などの石碑が立っている。石碑以外にも大きな石が転がっているが、公園整備で持ち込んだものなのか元からあったものなのかよく判らない。なお、主郭からの眺めはそこそこ良い。
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謎の現代加工跡 |
主郭の南側は明らかに現代の技術で削られたような区画になっているが、これが何なのかよく判らない。もしかすると浄水場のタンクでも埋まっているのだろうか?
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満開の桜(コヒガン?) |
山頂の主郭跡には八重桜とは別の桜が植えられており、ちょうど満開で綺麗だった。雨のせいであまり観察できなかったのだが、桜は八重では無かったのでコヒガンだろうか?
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満開の桜(山桜?) |
同じく主郭跡に咲いていた桜だが、こちらは茶色い葉が出ているので山桜の系統だろうか。
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蕾の八重桜 |
なお、肝心の八重桜についてはごらんの通りまだ蕾だった。たぶんGW後半にならないと咲いているところは見れそうにない。
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二の曲輪 |
主郭の一段下には主郭の次に広い曲輪(説明板に書かれた二の丸はここか)があるが、ここは今は水道局の施設になっている。由利本荘市のサイトによれば浄水場らしい。
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山腹の曲輪群 |
浄水場のある曲輪以外にも山の北側山腹にいくつもの平場が確認できるが、畑になっている箇所などもあり、どこまでが城の曲輪なのかは判断に悩むところである。城跡の説明板に本丸、二の丸の記載以外に出丸も書かれているが、この出丸がどこの曲輪を指しているのかもよく判らなかった。
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大手道? |
城下との位置関係的には宗老寺の墓地のあたりから登っていく道が大手道と思われ、この道は浄水場よりちょっと下のあたりで車道と合流するが、本来の道は手前で北に伸びる尾根に取りついて今は笹薮に覆われた腰曲輪を通って二の曲輪に至っているような気がする。