2019年4月30日訪城。
五城目から北上し、大館で一泊した翌朝は大館城に行く予定だったが、朝から雨模様で風も強かったため断念。次の宿泊地の青森県弘前市へ予定を繰り上げて移動し、途中で堀越城に立ち寄った。堀越城は津軽氏初代の津軽為信の居城だった城で、弘前城が完成するまではこの城が津軽の藩庁だった。
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外構え跡 |
今回は大鰐側から弘前へ移動していたため、上堀越の前川沿いから堀越城の外構え跡へと入った。前回来た時はまだ整備工事中だった場所で、今は道や説明板などが綺麗に整備されていた。
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三の丸南虎口 |
外構えから外堀に架かる土橋を渡って三の丸に入る場所には虎口があり、この虎口は二重土塁の箇所にあってちょっと特殊な構造になっているのがなかなか興味深かった。
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三の丸南虎口の門跡 |
虎口内側の門跡は柱穴が平面復元されていた。こちらは搦手口にあたるようだが、二の丸の北側にある大手口と比べるとこちらの方が立派なような気がする。
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三の丸南虎口内側 |
三の丸の土塁の展望台に登ると虎口の二重土塁内側の構造がよく判るが、外の土塁を抜けた道はコの字に折れ曲がった土橋と犬走を通って内側の門跡へと到達しており、導線がなかなか面白い。犬走を通して登城路を鍵の字に折り曲げる手法は中世の城によくみられるが、これはそれに二重土塁を組み合わせて複雑にした感じである。
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本丸の桜 |
堀越城の本丸には桜が植えられており、いずれもソメイヨシノのようで綺麗に咲き誇っていたが、満開のピークは越えてしまっているようだった。
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内堀の花筏 |
実際、内堀に花筏が出来ており、まだ真っ白いことから昨日か一昨日あたりに本格的に散り始めたのだろう。
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本丸の菜の花 |
なお、本丸は南の土塁の斜面に菜の花も咲いており、こちらはこれからがピークといった感じだった。
なお、城跡は暫定公開中だが、2020年の春には整備工事が完了するそうなので、その時にはまた訪れたいところである。