2020年1月18日土曜日

GW北東北の桜旅:湊城(秋田県秋田市)

2019年4月28日訪城。

由利高原鉄道で本荘に戻った後、北上して秋田市へと移動し、この日の宿がある土崎へと向かった。土崎に着いた時点でまだかろうじて日が沈んでいなかった為、かつての安東氏の居城である湊城跡の散策に向かった。

神明社(湊城本丸跡)
湊城の本丸跡はほぼ神明社の境内になっており、かつての神明小路から土崎駅まで真っ直ぐに車道を引いたせいで、今は旧境内を貫いて斜めに車道が通っている。本丸跡は廃城後に神明社となって、江戸時代の時点で内堀の北と東を除く全てが埋め立てられており、そのせいか城跡の面影がかなり少ない。


本丸跡北土塁跡
本丸跡東側は現在土崎公園になっており、公園内に本丸東側の土塁跡がわずかに残っている。画像の左が本丸側、右が内堀側で、内堀跡には現在民家やマンションが立ち並んでいる。なお、公園内にはソメイヨシノの桜の木があったが、残念ながらこの時はほぼ散ってしまっていた。


内堀北外側にあった江戸時代の道
湊城の絵図は残念ながら存在しないものの、廃城後の江戸時代の絵図は多数残っており、神明社の鳥居から西に伸びる神明小路や、この神明小路を南北に横切る通りはほぼ当時と同じまま残っているので江戸時代の状況と現代の状況はかなり比べ安い。その中で、江戸時代にはまだ残っていた北側の内堀の外を東西に通っていた道が画像の道で、この道の南側に沿った今の住宅地が内堀跡というのが確認できる。

湊城は堀が二重にあった輪郭式の城だったことが文献に残されており、この後は外堀跡も探しに行ったがこちらはこれといった手掛かりが現地では確認できなかった。